Cuenote FCは、国産メール配信の中でも「大規模配信」「到達率」「遅延しない配信性能」を重視する側の選択肢。
WiLL Mailやブラストメールが“中小〜中規模の運用設計”に強いのに対して、Cuenote FCは 桁が大きい運用 を前提にしている。
だから逆に言うと、刺さる人には刺さるけど、合わない人にはオーバースペックになりやすい。
この記事では、推しポイントから入らず 「向き不向き」→「導入前に決めること」→「代替」 の順で整理する。
関連記事(Opsory内の全体像)
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先に結論:Cuenote FCが向いてる人 / 向いてない人
Cuenote FCが向いてる人
- 配信規模が大きい(会員数が多い/BtoCで一斉配信が重い)
- 遅延なく配り切ることがKPI(数時間かかる配信がNG)
- Gmail/キャリア宛の到達率に本気で向き合う必要がある
- 部署・店舗・複数担当で、組織運用が前提(権限・分担・管理単位が必要)
- 将来的に 専用環境(専用IP/専用ASP)やオンプレ も視野に入る
Cuenote FCが合わない可能性が高い人
- リストが小さく、週1〜月数回のニュースレター中心
- 「まずは最小コストで一斉配信」だけ回したい
- 送信性能より、ブログ更新通知など WordPress内完結の初速 が最優先
→ その場合は MailPoetレビュー のほうが気持ちいい
Cuenote FCの特徴(ざっくり把握)
Cuenote FCは「大量配信」「到達率」「管理のしやすさ」を軸にしたメール配信システム。
プランも、運用の重さに合わせて段階がある。
- Premium(ASP/SaaS):まずはクラウドで始める
- 専用ASP(ASP/SaaS):サーバー・IPを専用化して到達率を最大化する方向
- オンプレミス(ライセンス):自社設備で運用(セキュリティ要件が重い時の選択肢)
ここがCuenote FCの“分岐の美しさ”。
料金の考え方:見るべきは「総額」じゃなく「伸び方」
メール配信は、金額そのものより 「何に比例して上がるか」 が重要。
Cuenote FCは公式で「配信数無制限」を掲げていて、
料金は主に 宛先メールアドレスのユニーク数(リスト規模) で段階が変わる設計になっている。
料金プランの目安(公式公開情報ベース)
※詳細は必ず公式で確認(見積もりは要件次第で変動)
| プラン | 提供形式 | 宛先アドレス数 | 月間配信数 | 初期費用目安 | 月額費用目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| Premium | ASP・SaaS | 2,000件〜 | 無制限 | 30,000円〜 | 5,000円〜 |
| 専用ASP | ASP・SaaS | 無制限 | 無制限 | 200,000円〜 | 167,500円〜 |
| オンプレミス | ライセンス | 無制限 | 無制限 | 3,250,000円〜 | 54,000円〜(保守) |
「安い/高い」で判断すると事故る。
あなたの運用が“どの段階にいるか” で決めるのが正解。
実務目線の強み(Cuenote FCが刺さる理由)
1) 大量配信で「遅い」「落ちる」「弾かれる」を減らしにいける
規模が大きくなるほど、メール配信は“コンテンツ勝負”の前に 配信性能勝負 になる。
Cuenote FCはこの領域に寄せたサービス。
2) 企業運用に寄った設計(担当が増えても破綻しにくい)
「担当1人で回す」より、部署やチームで運用する前提に寄せやすい。
ここが、ツール選びの分岐点になりやすい。
3) 段階的に“専用化”へ進める(専用ASP/オンプレ)
小さく始めて、必要になったら専用環境へ。
この“伸び方”を事前に描けるのが強い。
注意点(ここを落とすと高い買い物が迷子になる)
1) ツールを変えても「到達率」は魔法じゃない
どのツールでも勝負は同じで、土台は共通。
- SPF/DKIM/DMARC(認証)
- 苦情率(迷惑メール報告)
- バウンス(不達の扱い)
- 解除のしやすさ(苦情を減らす)
→ ここは先に固定する:
メール到達率の基本:SPF/DKIM/DMARCと送信方法
2) 機能が揃ってるほど、運用ルールがないと散らかる
多機能=勝ちじゃない。
最初は“使う機能を減らす”ほうが運用が安定する。
おすすめの最小構成:
- 配信グループ:1つ
- タグ:流入元だけ(
src:post/src:footer) - 指標:クリック/解除/苦情 の3つ
3) 専用環境(専用IP/専用ASP)は“正しく使う”前提
専用化は強いけど、運用が雑だと逆に評判(reputation)が壊れる。
スパム判定は「専用」でも容赦ない。
導入前チェックリスト(ここを埋めると失敗が減る)
- [ ] リスト規模(今 / 6ヶ月後 / 1年後)を出した
- [ ] 配信頻度(週次・キャンペーン)を出した
- [ ] “遅延NG”の定義を決めた(何分/何時間以内に配り切る?)
- [ ] Gmail/キャリア宛の比率を把握した
- [ ] 認証(SPF/DKIM/DMARC)を整える前提になっている
- [ ] 解除導線を「簡単にする」方針で合意した
- [ ] 連携要件(API/CSV/DB同期)を洗い出した
- [ ] 担当者数・権限・承認フローの有無を決めた
- [ ] 専用ASP/オンプレが必要になる条件を決めた
- [ ] 乗り換え前提で、タグ/リスト設計を“散らかさない”運用にする
代替案(用途別に“最短で”選ぶ)
Cuenote FCが合うか迷う時は、目的で割り切るのが速い。
- 中規模で運用を拡張したい(設計で回す) →
WiLL Mailレビュー - 一斉配信をシンプルに止めずに回す →
ブラストメールレビュー - WordPress内完結で最短スタート →
MailPoetレビュー - 国産の全体像から決めたい →
国産メール配信サービス比較(目的別)
まとめ:Cuenote FCは「大規模配信のインフラ寄り」な選択肢
Cuenote FCは、メール配信を“軽いツール”じゃなく 事業インフラ として扱う時に強い。
ただし、規模が小さいのに選ぶと、機能もコストも運用も過剰になりやすい。
迷うなら、先にやるのはこれだけ。
1) 目的(ニュースレター / 一斉配信 / 育成)を1つに固定
2) 到達率の土台(SPF/DKIM/DMARC)を整える
3) リスト/タグ設計を“増やさない”
4) 伸びた時の段階(専用ASP/オンプレ要件)を決める

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