MailPoetの代替5サービス|必要機能と移行条件から比較する

MailPoetの代替を選ぶ。必要機能と移行条件を比べる

MailPoetでニュースレターを運用していても、必要な連携や担当者の役割が変われば、外部サービスを比較する機会があります。到達率の問題は、乗り換えだけで解決するとは限らないため、先に送信経路と認証、宛先の状態を確認します。

  • 配信の到達率や送信基盤をもっと安定させたい
  • セグメントや自動化(シナリオ)を濃くしたい
  • CRMや広告、営業まで含めて統合したくなった
  • 「WordPressの中に全部ある」運用が逆に邪魔になってきた

この記事ではMailPoetの代替候補を5つ挙げ、必要な機能と移行条件で比較します。MailPoetのまま目的を満たせる場合は、無理に移行する必要はありません。


この記事は公式資料に基づく候補の整理です。5サービスの操作性や到達率を同条件で実測して順位付けしたものではありません。MailPoetの有料プランで必要機能を満たせる場合もあるため、継続と移行の両方を比較します。

目次

用途別の候補と、契約前に確認すること

必要な用途 候補 比較する条件
ECや外部ツールとの連携 Mailchimp 連携先、同期される項目、連絡先数、送信枠。
ニュースレターと商品の販売 Kit(旧ConvertKit) 購読者数、販売機能、自動化、対象プラン。
メールと顧客管理 Brevo 日次・月次の通数、保存件数、利用機能の契約。
フォームとメールの自動化 MailerLite 人数、送信数、自動化、フォーム、担当者の権限。
CRMと営業・サポートの連携 HubSpot 対象製品、マーケティングコンタクト、利用者数、追加費用。

同じ条件で比較:1,000人へ月4回、各回を同日に送る

配信同意のある重複なしの購読者1,000人、担当者1人、月4回の通常ニュースレターを想定します。必要枠は1,000人×4回=月4,000通、配信日には1,000通。自動返信、再送、テスト配信などは含めず、追加する分は別に見込みます。下表は2026年10月14日に公式本文で確認した人数・通数の比較で、費用の安さや到達率の順位ではありません。

サービス 無料枠でこの例を満たすか 人数・通数を満たす比較対象
Mailchimp 不足。250連絡先・月500通・日250通が上限。 1,000件以上を収容するEssentialsの連絡先枠。月間送信枠は契約連絡先枠の10倍。
Kit 通常ニュースレターなら対象内。Freeは10,000人まで、Broadcastの送信回数は無制限。 自動の連続メールやRSS配信も必要ならCreator以上。
Brevo 不足。保存は100,000件まででも、日300通なので同日に1,000通は送れない。 Starterの月10,000通・保存1,500件枠。月5,000通枠は保存500件のため不足。
MailerLite 不足。現行Freeは250人・月2,500通。 Comfortの1,000人枠なら月10,000通。月間枠は購読者枠の上限×10。
HubSpot 不足。無料ツールのメールは月2,000通。 Marketing Hub Starterのマーケティングコンタクト1,000件枠なら月5,000通。

送信上限内でも、利用審査・同意・ドメイン認証などの条件は別に満たす必要があります。料金を見積もる際は、上の人数と通数に加え、停止済み連絡先の保管数、必要な自動化、利用者数をそろえます。根拠の公式資料は各サービスの節に掲載しています。

MailPoetから移行する前のCSV・フォーム・配信状態チェック

選び方のコア(契約前にそろえる条件)

代替ツール選びは、結局この3つで決まる。

1) 送信基盤(到達率)にどこまで責任を持ちたいか
2) 自動化(シナリオ)をどこまでやるか
3) メール以外(CRM/フォーム/広告/営業)まで一体運用したいか

MailPoetは「WordPress内の一体感」が強み。
代替を選ぶときは逆に、WordPressから“少し外へ出る価値”があるかで判断すると速い。


1) Mailchimp:必要な連携と、連絡先数で確認する

Freeは250連絡先・月500通・日250通までです。上の1,000人・月4,000通の例ではEssentials以上を比較します。Essentialsの自動化は最大4ステップなので、「登録→案内→待機→次の案内」のように、実際に使う処理を数えて組めるか確認します。4通のメールを送れるという意味ではありません。

ECや外部ツールとの連携が必要なら、公式ディレクトリで対象と同期される情報を確認します。テンプレートの好みや作業のしやすさは、自分の文章・画像で試してください。

移行ではCSVのメールアドレス・氏名・独自項目をAudienceのフィールドに対応させ、取り込み時にタグと購読状態を指定できます。同意済みと解除済みを別ファイルにし、全件をSubscribedとして取り込まないようにします。

公式資料(2026年10月14日確認):Mailchimp料金・機能、連絡先・タグ・購読状態の取り込み。

Mailchimpの選び方|無料枠・自動化・連絡先課金をBrevoと比較

2) Kit(旧ConvertKit):ニュースレターと商品販売の接続を確認する

Freeは購読者10,000人まで、通常ニュースレターのBroadcast、フォーム、ランディングページを利用できます。1,000人へ月4回の配信なら人数・通数の枠内です。一方、現行FreeにVisual Automations、Email Sequences、RSS campaignsは含まれません。「登録後に案内を送り、数日後に次のメールを送る」運用はCreator以上で比較します。

Creatorは自動化と連続メールが無制限で、利用者は2人まで。3人以上で別々のログインを使うならProも比較対象になります。商品販売が必要な場合は、ニュースレターの利用料とは別に販売・決済の条件を確認します。

CSVではメールアドレス、氏名、カスタムフィールド、カンマ区切りのタグを取り込めます。MailPoetのリスト名をKitのタグへ整理する場合は、対応表を作ってから変換します。タグ・フォームへの追加で自動化が動くため、移行中は対象の自動化を停止し、既存読者に初回案内を送り直さない設定にします。

公式資料(2026年10月14日確認):Kitの料金・機能比較、現行Freeの対象機能、CSV・タグの取り込みと自動化の注意。

3) Brevo(旧Sendinblue):送信枠と顧客管理を一緒に確認

Freeは保存100,000件・日300通です。1,000人に同日のニュースレターを送る例では日次上限が足りません。Starterの月5,000通枠も保存500件までなので、月4,000通だけを見て選ぶと不足します。この例は月10,000通・保存1,500件枠が比較対象です。

Free/Starterのマーケティング自動化は最大2,000連絡先、Standardは参加連絡先数が無制限です。ただしStandardにも契約する通数ごとの保存上限があります。保存件数には配信停止済みの連絡先も含め、送信枠と別に数えます。

CSVではメールアドレス・氏名と独自属性を対応付けできます。配信停止済みの宛先は通常購読者と分け、取り込み時にメールキャンペーンのブロック対象に指定して先に確認します。氏名を移せたことと、停止状態を再現できたことは別々に検収します。

公式資料(2026年10月14日確認):プラン・通数・保存件数、CSVの属性対応、ブロック対象の取り込み、ブロック済み連絡先の件数。


4) MailerLite:人数・送信数と、必要な自動化を確認する

現行の新規契約向けFreeは250人・月2,500通のため、1,000人・月4,000通の例では不足します。Comfortの1,000人枠なら月10,000通で、稼働中の自動化50個、フォーム10個、利用者3人が上限です。通常ニュースレターに登録後の案内を加える場合も、追加通数と稼働数をこの枠に足して判断できます。

送信回数が多い、または自動化・フォーム・担当者数がComfortの上限を超えるならPowerを比較します。Powerの月間送信数は無制限ですが、公正利用の条件があります。旧Growing Business/Advancedの既存契約は更新日などに新体系へ移るため、旧記事の上限をそのまま当てはめないでください。

CSVのメールアドレス・氏名・独自項目をフィールドへ対応させ、取り込み先のグループを選べます。たとえばMailPoetの「週刊」「商品案内」を同名グループへ整理します。インポート画面にはグループに紐付く自動化を起動する選択があるため、既存読者の移行では意図しない再配信を起こさない設定にします。

公式資料(2026年10月14日確認):MailerLiteの料金・機能比較、新プランの上限・既存契約の移行条件、CSV・グループ・自動化の取り込み設定。

5) HubSpot:CRMとメール施策を同じ顧客情報で扱うか

HubSpotのMarketing Hubは、CRMの顧客情報とマーケティング施策を結び付けたい場合の候補です。メールだけでなく営業・サポートと共通で使いたい情報、誰が更新するかを決めてから対象機能を比較します。

無料ツールのメールは月2,000通なので、1,000人・月4,000通には不足します。Marketing Hub Starterはマーケティングコンタクト1,000件を含み、月間送信枠は契約コンタクト枠の5倍。この例なら月5,000通で、通常配信後の余裕は1,000通です。CRMに保存しただけの非マーケティングコンタクトには、マーケティングメールを送れません。

「問い合わせフォーム送信後にお礼を送る」なら、Starterのフォームごとのシンプルワークフロー(1フォーム1個、最大10アクション)を比較できます。複数のワークフローや、より高度な条件での自動化が必要ならProfessional以上の対象機能も検討します。営業・サポート側の製品や席数は別に見積もります。

CSVのメールアドレス・氏名・独自項目はCRMのプロパティへ対応付けできます。購読分類はプロパティやセグメントの設計に置き換え、解除済み宛先は専用のオプトアウト取り込みで扱います。通常の連絡先インポート、配信同意、マーケティングコンタクトへの指定を同じ処理だと考えないようにします。

公式資料(2026年10月14日確認):HubSpot Marketing Hubの製品・プラン案内、製品カタログのメール・コンタクト上限、フォームの自動化と対象プラン、連絡先の取り込み、オプトアウトの取り込み。

代替を選ぶ前に:5つの質問(これで絞れる)

  1. メールは「更新通知」?それとも「教育・販売」?
  2. セグメントはどれくらい必要?(2〜3個で足りる?それ以上?)
  3. 購読者が増えたとき、誰が運用する?(自分だけ?チーム?)
  4. 1年後に「CRMやフォーム」も統合したい?
  5. “移行の自由”を残したい?(データ持ち出しが重要?)

この答えを比較条件にして、対象プランと移行の作業量を確認します。


MailPoetからの移行で詰まりやすいポイント(先に潰す)

最初に、移せるデータと作り直す設定を分けます。MailPoetの新しい公式エクスポート説明では、メールアドレス・氏名・登録/確認日時・IP・リスト/全体の購読状態・カスタムフィールドが対象です。ただし旧URLの公式説明には登録/確認日時を出力できない記載が残るため、利用中の版の選択項目と出力ファイルで確認し、出力できない同意日時や根拠は別に保全してください。タグ、登録経路(Source)、エンゲージメント情報は新しい説明でも標準購読者エクスポートの対象外です。CSVだけでフォーム、メールのデザイン、自動化、過去の配信履歴まで同じ状態に戻るとは考えず、必要な設定を移行先で用意します。

複数リストをまとめて出力すると、同じメールアドレスがリストごとに別行になるため、CSVの行数は購読者数と一致しない場合があります。リスト所属を失わない対応表を作り、重複を除いた宛先数と、状態別の件数で照合します。出典:MailPoet公式の出力項目・対象外データ、旧URLのエクスポート説明(2026年10月14日確認)。

1) 同意ログ(オプトイン)の扱い

  • どこで、どう同意を取ったか
  • ダブルオプトインを使ってたか
    同意の範囲を説明できない宛先は、そのまま購読中として取り込みません。

2) タグ/セグメントの設計

リストやタグの分類に加え、配信同意と停止状態も引き継ぎます。MailPoetの標準CSVにタグは含まれないので、取得できるリスト所属や独自項目から移行先で再現する分類を決めます。移行先で「停止」を示す文字列を独自項目に保存しただけでは、配信停止機能に反映されたとは限りません。

  • タグを“整理して減らす”
  • 命名ルールを統一する
    (例:src:footer / src:post みたいに由来で揃える)

3) フォーム導線の作り直し

フォームを差し替える前に、旧サービスの予約・自動化を止め、移行先の停止状態を確認します。その後に同意済み読者を取り込み、確認用アドレスで登録・受信・解除を一巡させます。フォームを表示できたことだけで切り替え完了にせず、旧経路との二重送信や、解除後の再配信がないことまで確認します。


まとめ:Opsoryのおすすめは「目的で割り切る」

  • 連携先と送信枠を確認するなら:Mailchimp
  • 1,000人・月4回の通常配信を無料枠で始めるなら:Kit Free。連続メールやRSS配信が必要ならCreator以上も比較する。
  • 送信枠と顧客管理を確認するなら:Brevo
  • 1,000人への通常配信にフォームと自動化を加えるなら:MailerLite Comfort。通数と稼働数の上限を合わせる。
  • メールとCRMの顧客情報を共通化するなら:HubSpot Marketing Hub。Starterの通数・簡易自動化で足りるかを先に確認する。

MailPoetを継続する案も比較します。
ただ、伸びたときに「WordPress内完結」が足枷になる場面がある。
そのとき、外部ESPへ出るのは“負け”じゃなくて、必要な条件を満たすための選択肢。


次に読む(関連記事)

Brevoは無料でも保存件数と日次送信数が別の上限です。有料Starter/Standardも送信枠ごとに保存件数の上限があります。無料から最低料金の有料枠へ全件をそのまま移せるとは限らないため、Brevoの料金・保存件数・認証の確認を参照してください。

公式資料(2026年10月14日確認):Brevoのプランと保存上限。

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