ロリポップレビュー|月550円から始められるサーバーの実力と、知っておくべき制約

レンタルサーバーを探していて「とにかく安く始めたい」と思ったとき、最初に目に入るのがロリポップだと思う。

月額550円(36ヶ月契約時)。この価格で、LiteSpeedという高速Webサーバーが使える。容量は700GB。独自ドメインも2つ無料。スペックだけ見ると「これでいいんじゃないか」と思えるレベルにある。

ただし、安さには理由がある。この記事では、ロリポップの「ハイスピードプラン」に絞って、強みと弱点を整理する。

→ レンタルサーバー全体の比較はこちら:レンタルサーバーおすすめ比較|用途別に”これだけ”選べばいい

目次

こんな人に向く / 向かない

向く人: 月額コストを最優先で抑えたい。個人ブログや小規模サイトを1〜2個運営する予定。長期契約(36ヶ月)に抵抗がない。

向かない人: 12ヶ月以下の短期契約を考えている(短期だとコストの優位性が消える)。サポートの即応性を重視する(土日非対応)。管理画面からのバックアップ復元をワンクリックでやりたい(無料バックアップはサポート経由)。

料金

おすすめの「ハイスピードプラン」の通常料金は以下の通り。

契約期間月額
1ヶ月1,430円
3ヶ月1,320円
6ヶ月1,210円
12ヶ月990円
24ヶ月935円
36ヶ月550円

初期費用は全プラン無料。10日間の無料お試し期間あり。

注目すべきは36ヶ月契約時の月額550円。この価格帯でLiteSpeed搭載・容量700GB・ドメイン2つ無料というスペックは、ConoHa WING(643円〜)やエックスサーバー(990円)と比較しても明確に安い。

ただし、12ヶ月契約だと月額990円。エックスサーバーの通常料金(1,100円)やConoHa WING(1,089円)と大きな差がなくなる。さらにエックスサーバーはキャンペーン適用で実質825円になることが多いため、12ヶ月契約同士で比べるとロリポップの優位性はほぼ消える。

ロリポップのコスト優位が効くのは36ヶ月契約。ここに覚悟を持てるかどうかが、選択の分かれ目になる。

独自ドメイン永久無料特典は、12ヶ月以上の契約+自動更新設定で2つまで無料。

速度・サーバー性能

ロリポップのハイスピードプランは、第4世代WebサーバーソフトウェアであるLiteSpeedを搭載している。

LiteSpeedは従来のApacheと比較してWordPressの処理速度が大幅に向上する技術。ロリポップの公式ではApache比で84倍の性能と謳っている。マイベストの実測検証では、Lighthouseの Speed Index モバイル表示速度2.8秒を記録しており、全体平均の4.2秒に対してトップクラス。

ストレージは700GB(NVMe SSD)で、3社比較の中で最大。複数サイトを運営しても容量に余裕がある。データベースは無制限。

稼働率は99.99%以上。GMOペパボが運営しており、250万サイト以上の開設実績がある。

WordPress関連機能

WordPress簡単インストール: コントロールパネルからWordPressをインストールできる。ConoHa WINGの「かんたんセットアップ」のように申込画面内で完結するタイプではなく、契約後に管理画面から操作する形。

LiteSpeed Cache: ハイスピードプラン限定で、WordPress高速化プラグイン「LiteSpeed Cache」が利用可能。LiteSpeed Webサーバーと連携して動作し、キャッシュによるページ表示の高速化が期待できる。

ムームードメイン連携: 同じGMOグループのドメインサービス「ムームードメイン」とセットで管理できる。ドメインとサーバーを1つの管理画面系列で扱えるのは、初心者にとって地味にありがたいポイント。

バックアップ

ここがロリポップの最大の注意点。バックアップ体制は2種類あり、仕組みが異なる。

① 無料自動バックアップ(ハイスピードプラン以上): サーバー側で定期的にバックアップを取得。復元手数料は無料。ただし、バックアップデータの取得にはサポートへ問い合わせフォームから依頼する必要がある。サポートがFTPフォルダにデータを設置し、自分で復元作業を行う流れ。管理画面からワンクリックで復元はできない。

② 7世代バックアップ(有料オプション・月額330円): こちらは管理画面からバックアップ・復元がすべて完結する。バックアップのスケジュール設定、ダウンロード、ワンクリック復元が可能。エンタープライズプランのみ無料で利用できるが、ハイスピードプランでは月額330円が追加でかかる。

ConoHa WINGとエックスサーバーは、無料の自動バックアップで管理画面からワンクリック復元が可能。ロリポップで同等の利便性を得るには月額330円の追加出費が必要になる。36ヶ月契約で浮いたコストの一部がここで相殺される計算。

サポート

電話サポート: ハイスピードプラン以上で利用可能。平日対応。

チャットサポート: 平日対応。リアルタイムでのやり取りが可能。

メールサポート: 24時間受付、返信は翌営業日。

エックスサーバーのメールサポート(24時間365日対応)と比較すると、ロリポップは平日中心。土日にトラブルが起きた場合の対応スピードはエックスサーバーが上。

ただし、ロリポップには10日間の無料お試し期間がある。ConoHa WINGにはこの制度がないため、「契約前に触って確かめたい」派にとっては明確なメリット。

弱点

36ヶ月未満の契約だとコスト優位が薄い

12ヶ月契約で月額990円。エックスサーバーのキャンペーン適用価格(実質825円)の方が安くなる。ロリポップの強みはあくまで36ヶ月契約時の月額550円にあるので、3年間使い続ける前提でないと、わざわざロリポップを選ぶ理由が弱くなる。

無料バックアップの復元がサポート経由

前述の通り、無料自動バックアップの復元にはサポートへの問い合わせが必要。管理画面で完結させたいなら月額330円の7世代バックアップオプションが必要。この追加コストを考慮すると、36ヶ月契約の月額は実質880円(550円+330円)となり、コスト差はさらに縮まる。

プランダウンができない

ハイスピードプランからスタンダードプランへのダウングレードは、契約解除→再契約という手順が必要。気軽にプランを下げられない点は注意。逆のアップグレード(スタンダード→ハイスピード)はワンクリックで可能だが、アップグレード時は独自ドメイン永久無料特典の対象外になる。

管理画面がやや古い

2001年からの老舗サービスゆえ、管理画面のUIは現代的とは言いがたい。ConoHa WINGのモダンなインターフェースと比べると、初見では戸惑う人もいるかもしれない。慣れれば問題ないが、UIの洗練さは劣る。

代替ツールとの比較

比較軸ロリポップConoHa WINGエックスサーバー
月額(36ヶ月)550円643円〜990円(CB適用で実質643円)
月額(12ヶ月)990円1,089円1,100円(CB適用で実質825円)
容量700GB300GB500GB
速度技術LiteSpeedNGINX独自高速化KUSANAGI連携
バックアップ復元サポート経由(無料)/ 管理画面(月330円)管理画面(無料)管理画面(無料)
無料お試し10日間なし10日間
運営歴2001年〜2018年〜2003年〜
向く人コスト最優先・長期契約速度重視・WordPress初心者安定・実績重視

→ ロリポップの詳しいレビューはこちら

Opsoryの見解

ロリポップは「36ヶ月契約で月額550円」という一点において、他社が追いつけないポジションにいる。

ただし、それ以外の軸——バックアップの利便性、サポートの手厚さ、管理画面の使いやすさ——ではConoHa WINGやエックスサーバーの方が上。短期契約になるとコスト差も縮まるので、「安いから」という理由だけで選ぶと、思ったほどお得感がなかったということになりかねない。

ロリポップが最も合うのは、「3年間使い続ける覚悟がある」「バックアップは自分で管理できる or 月330円のオプションを許容できる」「サポートは平日だけで問題ない」——この3条件を満たせる人。

逆に言えば、この3条件を満たせるなら、月額550円で700GB・LiteSpeed搭載というスペックは文句のつけようがない。

→ レンタルサーバー全体の比較はこちら:レンタルサーバーおすすめ比較|用途別に”これだけ”選べばいい
→ ConoHa WINGの詳しいレビューはこちら:ConoHa WINGレビュー|実際に使っているサイトが語る速度・料金・弱点
→ エックスサーバーの詳しいレビューはこちら:エックスサーバーレビュー|「迷ったらここ」が成り立つ理由と、知っておくべき弱点

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